白斑(はくはん)専門外来

白斑と向き合う

白斑(はくはん)は、どんな病気?

白斑(はくはん)専門外来|仙台・名取白斑とは「皮膚の色が白くなる病気」です。

白斑のタイプ
  • 完全に白くなる白斑
  • 部分的に皮膚の色が薄くなってしまう白斑

など、いくつかのタイプに分類さます。

肌の色素に異常がでてしまうことから「色素異常症」と言う疾患に位置付けされています。

尋常性白斑について

「尋常性(じんじょうせい)」という表現をすると、何か悪い病気のように感じられる方も多いのではないでしょうか。

尋常性は「普通の」と言う意味で使われる言葉です。

つまり、「尋常性白斑=一般的な普通の白斑」と言う意味合いを持ちます。

尋常性白斑の特徴
  • 全身に白斑が出るタイプ
  • 体の一部分、左右のどちらかのみに白斑がでるタイプ

などがあります。

後天性の白斑の中で最も多くみられる尋常性白斑は、人口の100〜200人に1人の割合でみられる病気です。

聞き慣れない方が多い病気だと思いますが、ほかの病気と比べても、実はありふれた疾患であることがわかります。

白斑の原因とは

  • 自己免疫によるもの
  • 遺伝子異常

などが考えられていますが、今ところ明確な原因はわかっていません。

自己免疫によるもの

自己抗体が自分のメラノサイト(皮膚で色素を作る細胞)を攻撃してしまい、メラニン(色素)を作らせないような状態に陥ります。

この機能障害が、白斑の疾患を作る原因ではないかいう考え方が有力です。

遺伝子異常

遺伝に関しては、白斑になってしまう明らかな遺伝子はわかっておりません。

必ずしも遺伝する疾患とは言い切れませんが、白斑の患者様には20~30%程度の割合で、家族にも尋常性白斑の方がいるというデータがあります。

よって、遺伝的な要因も少なからずあるのではないかと考えられています。

ご相談の多いお悩み

見た目が気になってきたという方

白斑|仙台・名取で白斑外来なら、名取つちやま皮ふ科白斑は、痛みや痒みを伴うような病気ではありません。

そのため、病気自身に気がついていない方も多く、たとえ気がついていても治療をしない方もいらっしゃいます。

当院にご相談のある場合は、

  • 顔などの人目につく部位に白斑ができた。
  • 白斑がどんどん大きくなってきた。

というようなケースです。

その場合は、治療を希望される方がほとんどですが、残念ながら治療を開始してもすぐに効果が得られないこともあります。

尋常性白斑の治療について

その不安・葛藤を和らげます

尋常性白斑の原因は明確にわかっていません。

しかし、現状では自己免疫の異常(自分自身で細胞を攻撃してしまい、肌の色素が作れなくなる)が主な原因ではないかと考えられています。

尋常性白斑の治療としては、

  • 異常な免疫系を調整・抑制する治療
  • 紫外線で色素細胞を刺激して色素産生を促す治療

以上の2つがあります。(2つ組み合わせることもあります。)

どの治療を選んでも、早くても半年程度、通常は1年、2年など治療に時間が必要になります。

治療開始後は、なかなか治療効果が出ないことに不安になると思いますが、根気強く一緒に治療していきましょう。

尋常性白斑の治療方法

治療方法としては、

  • 1:外用療法
  • 2:光線療法
  • 3:外科的治療
  • 4:ステロイドセミパルス療法
    → ※ 全身の拡大がひどい場合に、大学病院などで行います。

が検討されます。

外用療法

外用療法とは「塗り薬」などによる治療法です。

尋常性白斑の治療として、まずはじめに選択される方法です。

当院では、一般的な外用療法として

  • ステロイド外用剤
  • 活性型ビタミンD3外用剤
  • 免疫抑制剤外用剤

を使用します。

小さい白斑の場合は、数ヶ月から半年をめどに外用を続け、効果があるかを判定します。

広範囲に白斑が出現している場合

小さい白斑に比べてステロイドの塗り薬の効果が乏しいと言われています。

このような場合は下記の光線療法を行うことが多いです。

光線療法

UVBを用いた治療法

塗り薬の次に選択されることが多い尋常性白斑の治療方法として、光線療法(紫外線療法とも言われています)があります。

ある波長の紫外線を白斑部位にあてることにより、色素再生を促そうとする治療法です。

紫外線は、波長の長い順に、

  • UVA
  • UVB
  • UVC

と分けられます。

皮膚科領域で治療に使われる紫外線は、UVAとUVBの2種類です。

以前は、UVAを用いたPUVA(プバ)療法が広く行われていました。

しかし、PUVA療法はUVAをあてるだけでは効果が乏しいため、事前に塗り薬や飲み薬を併用しなければならないこと、UVBより効果が低く、副作用が多いことがわかったため、現在ではあまり選択されません。

PUVA療法に変わって白斑の光線療法の主体は、UVBを用いた治療法になっています。

UVBは、中波長紫外線と呼ばれ、波長は280-315nmです。現在使われているUVBを用いた治療方法は、2種類あります。

ナローバンドUVB

ナローバンドUVBは、名前の通りUVBの波長を狭くしたものです。

UVBの波長は280-315nmですが、ナローバンドUVBは、311±2nmに限定した紫外線治療機器です。

通常のUVBに比べて効果が高く、紫外線の副作用(発癌性、皮膚障害など)が小さいと考えられています。

白斑に色素が再生し、改善するまでには、治療回数が多くかかることがあり、紫外線暴露による皮膚がんの発生リスクなどが懸念されています。

しかし、どのくらいの光線量で、何回治療をしたら皮膚がんのリスクが上がるかなど、明確なことはわかっていません。

よって、治療回数の明確な制限はありませんが、トータル60~200回程度ではないかと言われています。

患者ごとの皮膚のタイプや、1回あたりの光線量、白斑の部位によってもさまざまであり、一概に定義できないのが現状です。

エキシマライト/エキシマレーザー

エキシマライト/エキシマレーザーは、UVBの波長の中で、308nmに限定した紫外線治療機器で、ナローバンドよりも新しい治療機器になります。

エキシマライトの治療効果は、ナローバンドUVBと同程度と考えられております。

一方でエキシマレーザーは、NB-UVBやエキシマライトよりも効果が高いという報告がでてきています。

しかし、紫外線をあてると言う行為は同様なため、皮膚がん発症のリスクがないとは言い切れません。

またナローバンドUVBと同様に、どのくらいの光線量で、何回治療をしたら皮膚がんのリスクが上がるかなど、明確なことはわかっていません。

外科的治療

皮膚移植などの手術

白斑に対する外科的治療は、「皮膚移植」が主に行われています。

しかし、まずは上記で説明した塗り薬や光線療法などの治療を1年以上しっかり行う必要があります。

このような知慮を行ったにも関わらず改善しない場合で、特に整容的に問題になる白班のみが、外科的治療の適応になるとされています。

ミニグラフト

※ 準備中です。

治療の副作用・リスクについて

外用療法の副作用について

これまでの報告によると、小さい白斑の場合、ステロイド外用の効果は半分程度と言われています。

ステロイドは、塗り続けると塗った部分の皮膚が萎縮するなどの副作用が出てきます。

よって、効果がないのに漫然と続けることは避けるべきであり、数ヶ月で効果がない場合は、他の治療方法に切り替える必要があります。

他の塗り薬(活性型ビタミンD3外用剤)はステロイドに比べて、副作用がとても少ないことから使用されることもあります。

※ ステロイドほどの効果は得られない可能性もあります。

光線療法のリスクについて

※ 準備中です。

外科的治療のリスクについて

※ 準備中です。

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